.山王祭  【2003.6.14】
徳川時代、江戸城内に入御した御神輿を、二代将軍秀忠公が親拝されて以来、歴代の将軍が親拝する「天下祭り」 として盛大をきわめ、江戸三大祭り(神田祭、日枝神社山王祭、浅草三社祭)、さらに京都の祇園・大阪の天満まつりと共に、日本三大祭りに数えられています。隔年で「神幸祭」が齋行され、都心に華麗な王朝絵巻を展開します。
野村万之丞作・演出の楽劇、日枝「大田楽」(下記の写真)は、文献や絵巻等から中世末に消えた幻の芸能「田楽」の断片を集め、あるいは日本各地に伝わる民俗芸能の中からその流れを伝えるものを検証し、現代の感覚で編み直された者です。 かつての腰鼓をタムタムに変えたり、西洋のワルツのリズムを取り入れる等数々の新しい試みにより、単に古俗の再現にとどまらず、未来へとつながるページェントが繰り広げられます。
−夏の夕べ、突如浮き上がる異形の田楽法師達 
 風のように現れ、一時の熱狂を繰り広げ、風のように去っていく− 
平成2年の初演以来、地域住民の方々と共に作り上げる新たなお祭りとして各地で大きな反響を巻き起こし、長野パラリンピック閉会式では世界中の人々に感動を与えました。 初演の地として、又芸術祭文化賞等深い縁のある日枝神社で、今年も市民の皆さんと共に日枝「大田楽」を作り上げました。

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東京風景写真「宵祭り」−Digital Photo by Yoimatsuri